2016年12月13日火曜日

2016.10.08-17 フィンランドvol.5

 昨晩も結局オーロラは出ることなく、ロヴァニエミでの最終日を迎えてしまった。
見れなかったこと悔やんでも仕方ない。寝台電車は21:00出発なので、まだ訪れていないロヴァニエミ市街地の施設を回ることにした。

ホテルをチェックアウトしたので歩いて市内へ向かわなければならない。自転車を借りて移動したことがどれだけ便利だったかを噛みしめながらの歩行。

まず立ち寄ったのはアルクティクム(ARKTIKUM)。北極圏で暮らしてきた人々の生活様式を歴を追ってみることのできる施設である。

アルヴァ・アアルトが設計した1000枚のガラスを使っている天井。北欧の日照時間を考えて作られている。

残念ながら施設内の撮影は禁止されていた。館内は北フィンランドの歴史、ラップランド地方の少数民族、サーミ族の文化や動物の生態について学ぶことができる。
また、オーロラの映像を寝ころびながら見ることのできる部屋があった。今回はこの映像で見た事にしよう・・・奥様も苦笑い。


 次はアルクティクムのすぐ隣にある、ピルケサイエンスセンターへ。
森の国と言われるだけあって、ここはさまざまな体験をしながら北欧の森林について学ぶことができる。

北欧に住む動物をハンティングするゲーム。コツをつかめば結構当たります。

建物も木造だそうだ。建物自体は大きく感じたのだけれども、実際中に入ってみると展示はワンフロアのみで見るところはそんなになかったように思う。しかし、アルクティクムに比べると説明などをあまり見なくてもわかりやすいものが展示されている。


2つのセンターから少し離れた場所にある、コルンディ美術館。ヨーロッパ最北の美術館になる。
1933年に郵便局のバス停車場だった建物を美術館にしている。
ラップランド室内管弦楽団もここのコンサートホールを本拠地にしているそうだ。
 


 
 ロヴァニエミではサンタクロース村、ラヌア動物園に行けば昼間にできることは市内を回るくらいなのだろうか?真冬であれば犬ぞり体験などができるのだろうがない時期は、この3つの施設を回るのがオーロラ鑑賞までの時間の使い方になるのだろう。
1つづつの入場料は結構高かったと思うので、3施設セットのチケットを我々は購入して楽しんだ。

 さて、オーロラも見ることができなかったし、せめておいしいもの、ここでしか食べられないものを食べて最後のロヴァニエミを楽しもう!ということで目をつけていたレストラン、ニリ(NIRI)へ。
事前の調査ではライチョウの肉を食べることができるとのことだったのだが、旬の時期ではないようで、トナカイの肉を注文することにした。
 肝心の味はなかなかのもの。そんなに癖もある感じもなく、食べやすい。
量は我々には多く、おなかいっぱい。




食事をしていると、昨日ラヌア動物園へ行くときに同じバスで動物園へ行った女性が横に座っていた。台湾から来たそうで、医師だそうだ。仕事を辞めて旅をしており、この後スウェーデン、ノルウェーへ行くと話してくれた。我々が日本に帰った後、ノルウェーから絵葉書を送ってくれた。ありがとう:) 

 時間は19:30。そろそろ店を出て駅へ向かおうかとふと空を見てみると・・・
むむっ!!こ、これはぁ!

ロヴァニエミを発つ1時間半前になんとオーロラが、しかもはっきりと!!
3人で大興奮!歩いてきた道を戻り、撮影大会。30-40分ほどだったが、街中で、このギリギリの時間で見ることができるとは思っていなかった。
自然のことだから仕方ないけど、ツアーで見ることができなかったのに街中で見ることができるとは、ツアー代金返せーーー(笑)





電車の時間が来た頃にはオーロラも消えており、心残りもなく電車に乗ることができた。
日本では少なくなった寝台電車だが、ヨーロッパでも少なくなっているそうだ。
飛行機などはるかにスピードのある乗り物がメジャーになっているからという理由も同じようだ。
個人的にはホテル代わりになるうえに移動もできるので結構好きなんだけれども。フェリーや電車の旅も悪くはないからなくさないでほしいと願うばかりである。